整理Ⅱ

雑感

 

 

・クッション枠としてのノーマルに関して

 

ポリゴン2カビゴンと比較してVSボーマンダという点において優れているが、そのボーマンダに対しても綿密な体力管理を要求されるため、繰り出し後に相手に負荷を掛けにくい。また、ゲッコウガを受けようとすると努力値に一切の余裕が無くなり、火力不足が如実に表れる。そのため、VSボーマンダという観点を除けば、ポリ2はカビゴンの劣化という印象が拭えない。

特にゲンガー軸におけるカビゴンの役割は、一貫していて、なおかつゲッコウガに強いゲッコウガ以外の水枠をカビゴンで誤魔化している節が強く、ゲコ以外の水枠の中でも最も個体数の多いレヒレに対してポリゴン2はほぼ無力であるが、カビゴンは単純な技火力によって対面だけを考えれば7:3くらいの割合で有利と言える。単純に火力という点でポリゴン2カビゴンに大きく劣り、なおかつ欠伸の有無で起点回避性能に大きな差があるのは事実である。

 

カビゴンの型に関して

 

カビゴンの型を免疫から食いしん坊に変更。これは裏のマンダとの兼ね合いが大きいが、マンダとの組み合わせにおいて威嚇込みで物理特殊両方に対応する為にも耐久値が跳ね上がる食いしん坊での採用に落ち着く。また、毒を入れられても序盤はマンダとのサイクルでのクッションとして利用し、終盤は盛られた毒を逆利用して欠伸で起点を残すという盤面作りが可能になる。よって、この型のカビゴンを採用する場合の最もパワーのでる選出はカビゴン+ボーマンダ+積み(ミミッキュ)になる。

対して、ゲンガーとの相性に目を向けてみると、カビゴンの役割はギルガルドに強いクッションとしての性能が期待されることがほとんどである。ゲンガーの型を祟り目身代わりならば噛み合うが、滅ゲンとの組み合わせにおいて、毒を盛られることにメリットを見出しにくい。そもそもギルガルドを完封できない場合、カビゴンの役割が遂行できなくなっているため、ギルガルド入りにゲンガーカビゴンの選出をしてもジリ貧に陥ってしまう。

結論として、食いしん坊カビゴンとして運用するのであれば、ゲンガーの型を祟り目ベースに変更しなければその強みを活かしにくく、滅ゲンとの組み合わせにおけるカビゴンはほぼ免疫一択と言っても問題なさそう。

 

・襷ゲッコウガ

 

ゲッコウガの水Zは環境上刺さりが非常に悪くなっており、振るい立てるなどの汎用性にかける技を採用しない限りは崩しとしての運用が困難になってきているように思われる。激流ゲッコウガそのものの逆風とも取れなくもないけれど、襷激流は対コケコ性能や、技枠の余裕を蜻蛉返りなどのアドバンテージを取りやすく盤面を返せる技で埋めやすいため、一概に同じ評価には落ち着かない。

襷激流ゲッコウガの運用上の難点として初手のゲコミラーがあったが、Sラインを1つ落とすことで草結び以外のゲッコウガをゲンガーとの組み合わせで処理出来るようになったため、型としての有用性は非常に高いと思っている。

難点は初手のゲコミラーを強く意識して選出するとゲッコウガ+ゲンガーという選出になり、後発のゲッコウガや、初手のスカーフ蜻蛉ゲッコウガに試合終盤で荒らされる可能性を孕んでいる点である。ゲッコウガに厚くするためにカビゴンを裏に添えることも可能だが、ミミッキュや物理メガ(特にマンダ)に対して非常に怪しい選出になるのは否めない。

このポケモンの強みを最も活かせるのは滅ゲンであることは間違いないので、ゲンガー+ゲッコウガの組み合わせに関しては及第点。

 

カビゴンミミッキュ

 

前述の通り、木の実欠伸カビゴン+ミミッキュの組み合わせが試合終盤における詰めとして非常に強力ではあったが、@1として選出出来るのがボーマンダのみである。

ランドロスは威嚇を持っているため、似たような運用が可能に見えるが、ランドではミミッキュを受けてくる駒を疲弊させる能力を持ち合わせていないため、ミミッキュを最終的に通すというルートを取りにくい。

ゲッコウガの場合は選出各枠を対面的に運用することがほとんどであり、相手のタイプ受けサイクルには無力である。

ゲンガーに至っては、カビゲンミミッキュと選出できる構築がほとんど存在していないと言っても過言ではないため、論外。

結局パターンとしてカビマンダミミorゲコミミカビの2択になっているため、構築の幅を狭めてしまっている原因と捉えられるかもしれない。

 

ランドロス

 

ミミッキュをいなすことが主な役割なのでHB木の実までは確定。

昔はボーマンダを受ける仕事もあったが、あまりに特化捨て身マンダの個体数が増加してしまったので受けることそのものが厳しくなってしまった。そのため、主に対ボーマンダ性能を底上げするために採用していたビルドアップの枠は要検討枠。

個体数が増加しているカビゴンや、カバマンダ系統にも刺しやすくなる叩き落とす、カビゴンとの組み合わせでより、カビゴンを強化できるステルスロックが主な候補だが、ビルドアップが無いだけで、そもそもマンダ入りに選出できる気がしなくなるので結構困っている。

ランドロスの他にマンダ受けを用意する必要が生まれると枠の圧迫に繋がるし、そもそもマンダを受けること自体基本的に困難なのでどうしたらいいのかよくわからなくなってる。

 

 

○細かいムーブの話

 

・対HB弱保ガルド

 

カビゴンが下から地震したあとのギルガルド側の行動が今のところシャドボしかない(交換際地震が刺さって弱保発動などはこのパターンではないため、普通に聖剣を撃たれる)。

これは初手にマンダを置くことが多い関係上、マンダバックを強く警戒しているor裏のミミッキュランドロスあたりを強く意識しているのだろうけど、シャドボしか撃たれないとわかってからは処理に全く困らなくなった。

並びを変えると居座り地震が通らなくなりそうなので、過度に信頼出来るムーブではないけど、覚えておきたい。